巻線形モータ用のカムコン、制御器・抵抗器の更新サポート
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よくある質問frequently asked questions
Q.当社まで来てサポートしてもらえますか?
お客様の既設品の図面や仕様書をお尋ねさせて頂いた上で
その調査結果をもとに検討、提案いたします。
場合によっては現地にお伺いすることも可能です。
Q.費用・納期はどれくらいかかりますか?
まずはご相談を頂き、最善の方法で提案いたします。
知識編
巻線形モータと比例推移
一般に電動機といえばかご形誘導電動機のことです。
ロータ(回転子)は電磁鋼鈑をプレスした鉄心にアルミダイカストで成形して作ります。
構造が簡単で堅牢ですが始動電流が大きいという弱点があります。
一方巻線形モータはロータ(回転子)にも巻線を施し、スリップリングとブラシを介して二次端子を引き出したものです。
巻線形モータのロータは構造が複雑ですが二次端子に抵抗を接続することによりモータの電流トルクを制御することがでる特徴があります。この特徴を比例推移と言います。
モータの始動電流
かご形モータを始動する時非常に大きな電流が流れます。これを始動電流と言い一般的には定格電流の6倍程度です。そのためスターデルタ始動やリアクトル始動などの始動方法を使って始動電流を抑制します。しかし、電流を抑制した分トルクも低下してしまいます。
二次抵抗始動
巻線形モータの比例推移を応用して、二次端子に適切な抵抗を接続することによりトルクを確保しつつ始動電流を抑制することができます。
始動電流を定格電流に抑えて始動トルクを定格トルクとすることも可能です。
このように巻線形モータの二次側に抵抗を接続して始動する方法を二次抵抗始動と言います。
始動用二次抵抗器には一般に鋳鉄グリッド抵抗器を使用します。
熱容量が大きいため比較的抵抗器は小型になります。
カムコン(制御器)
二次抵抗始動の場合、モータが加速すると共にトルクが減少していきます。
そのため、適当なタイミングで抵抗値を小さくする必要があります。
二次抵抗を順次短絡して抵抗値を調整する装置を制御器と言います。
制御器はカムを使用して接点の開閉を行って抵抗値を変化させるためカムコン(カムコントローラー)とも言います。
サポート編
必要情報
制御器抵抗器のトラブルを解決するために次の事項を連絡ください。
ご認識頂いてる範囲で結構です。
- 1.モータの用途
- クラッシャー用、ポンプ用など
- 2.モータの定格事項
- 定格出力、極数、定格電圧、周波数、定格電流、二次電圧、二次電流、ブラシ引上げ装置の有無、メーカ名、製造年
- 3.既設始動器
- 抵抗の短絡方式(制御器、Mgスイッチ短絡など)、ノッチ数、抵抗器の抵抗値(銘板値)、メーカ名
復旧方法
制御器抵抗器はメーカーや年代によって内容が異なります。
そのため部品交換や修理対応は困難です。
同等の性能を有する製品を当社で設計検討して最短納期でご提案いたします。
既設品の調査
制御器抵抗器は一次盤とのシーケンス上のやり取りが重要です。
既設品の調査は原則お客様にお願いをしております。図面回路図などを提供して頂きます。
それをベースに検討を進めます。
始動抵抗器の熱容量はモータの負荷によって変わります。
負荷の特性(GD2や負荷トルク)がわかれば提供願います。
不明の場合は既設抵抗器の寸法写真を提供願います。
場合によっては始動時の一次盤の電流計の動きを動画撮影して頂く場合があります。